CADで作る鉄道模型(東武8000系 その8)
3Dプリンターを使用して、オリジナルの鉄道模型を製作します。製作するターゲットは東武8000系の原型顔で、縮尺は1/45(Oゲージスケール)です。車体の形状はCADソフトでモデリングします。
CADで東武8000系の模型をモデリングする(側面パーツ細部)
前回でようやく車体側面のモデリングが終了し、ほとんど東武8000系原型顔の形になりました。今回は、電車の屋上機器をモデリングしていきます。 先頭部にある、列車無線の送受信に使用するアンテナの台座を作ります。東武8000系のアンテナ形状はかつて棒状でしたが、現行の東武8000系を再現するため、逆L字型アンテナとします。
モデリングした逆L字の列車無線アンテナです。L字に曲がった部分の角度は直角ではなく、やや複雑な形状をしています。台座取り付け部のボルトや、アンテナの根元にある円柱状の膨らみを、細部まで再現しました。
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続いて、東武8000系の分散型冷房装置をモデリングします。側面にある通風口は、冷房装置上部にある取っ手を避けるためか、よく見ると五角形になっています。
初期に製造された東武8000系は非冷房で落成し、のちに冷房化改造が行われましたので、8111Fの場合は後付けです。冷房装置の形状は、東武10000系や10030系、6050系、1800系(1819F)とほぼ同じです(一部、クーラーキセの形状が若干異なります)。
クーラーの面取りと取っ手の追加を行った状態の屋上パーツです。クーラー上部にある送風ファンや、通風口のメッシュをどのように表現するか悩みどころですが、ここでは一旦省略することにします。
車体と統合するとこんな感じです。やはり冷房装置があると引き締まります。上から見ることが多い鉄道模型は、屋上機器の作りこみが特に効果的です。8111Fは、クハの屋根にベンチレータ(換気装置)があるので、ベンチレータのモデリングを行います。
モデリングしたクハ用小型タイプのベンチレータです。ちなみに東武8000系のモハには、もう一回り大きいベンチレータも取り付けられています。
東武8000系の屋上にあるベンチレータの配置は左右対称なので、モデリングしたベンチレータをコピーして屋根の反対側にも配置します。コピーしたベンチレータと回転軸を選択し、回転角度を180度に指定することで配置が完了しました。
これで、東武8000系の屋根パーツが完成しました。次回以降では、いよいよ3Dプリンターにより各パーツを造形し、プラモデルのように東武8000系を組み立てていきます!
次回の記事に続きます。
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