VVVFインバータ制御の5インチゲージ電車を自作する(3)
自転車の部品で5インチゲージ電車のブレーキ機構を作ってみた
まず、5インチゲージ用ブレーキ機構の台座の材料を用意しました。これらの部品で木製のブレーキ固定具を作り、自転車用のブレーキキャリパーを取り付けます。L字金具と皿ネジは、自作するブレーキ台座を車体の床下に固定するために使用します。これらはホームセンターで簡単に手に入る材料で作れます。
先ほどの材料を組み合わせ、木製の台座が完成しました。金槌で釘を打ち付けただけです。上面には自転車用ブレーキキャリパーの軸が入るため、電動ドリルで穴をあけてあります。
続いて、自転車用のブレーキ関連部品を調達しました。ブレーキキャリパーとブレーキシュー、ブレーキワイヤー(インナーとアウター)、ブレーキレバーです。すべてサギサカ製で、これらもホームセンターで購入できました。
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ブレーキキャリパーとブレーキシューを開封し、組み立ててみました。ブレーキシューの背面にあるボルトをキャリパーの穴に通して、ナットを締めることで固定します。ブレーキキャリパー側の穴は長穴となっており、ブレーキパッドを固定する位置を調整できます。
こちらはブレーキワイヤーのアウター(インナーワイヤーのガイドとなる筒)です。この中にインナーを通して使います。単にワイヤーのガイドを行うだけではなくブレーキ時に圧縮力が加えられる部品で、簡単に変形しないよう(縮まないよう)に頑丈に作られています。
自転車に不可欠な、おなじみのブレーキレバーです。インナーワイヤーの"タイコ"と呼ばれる円柱状の部品を、このブレーキレバーに引っ掛けて使います。ブレーキワイヤーのアウターともブラケットを介して接続され、ブレーキレバーを握ることでアウターからインナーワイヤーを引き抜くように力を加えることができます。
上記の部品を組み合わせ、最初に作った木製の台座に取り付けてみました。これで、レバーを握るとブレーキキャリパーが動作するようになりました。
【別の記事】VVVFインバータ装置の製作