VVVF製作所

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 CADで作る鉄道模型(東武8000系 その12)

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3Dプリンターを使用して、オリジナルの鉄道模型を製作します。製作するターゲットは東武8000系の原型顔で、縮尺は1/45(Oゲージスケール)です。車体の形状はCADソフトでモデリングします。

3Dプリンターで造形した鉄道模型の下地処理(サーフェイサー)

箱組みした東武8000系のOゲージ鉄道模型 これまでに、3Dプリンターで造形した鉄道模型(東武8000系)の各パーツを組み立て、箱型になりました。次は、完成時に綺麗に仕上げるための下地処理を行います。


3Dプリンターで造形した東武8000系の鉄道模型には、室内灯やヘッドライト、テールライトを取り付けることを想定し、まずは遮光のために全体を黒く塗装します。黒塗装には、色付きのサーフェイサーを使ってみました。 遮光塗装に用いた黒いサーフェイサー これが、市販されている黒いサーフェイサーです。メーカーはGSIクレオス(Mr.HOBBYブランド)で、サーフェイサーの粒度は1500番です。色付きのサーフェイサーは、黒色のほかにも赤茶色の錆び止め塗装カラーなどが製品化されており、製造中・解体中の車両や機械の再現など、応用の幅が広がりそうです!


黒いサーフェイサーを用いることで、電飾時に光を透過させないようにするための遮光塗装と、3Dプリンターによる造形時の段差を埋める処理を一度にできないか試したのですが... 黒いサーフェイサーによる鉄道模型の下地処理(東武8000系) 黒いサーフェイサーによる鉄道模型の下地処理2(東武8000系) 実際に黒いサーフェイサーで塗装してみた結果、1500番では粒子が細かすぎるため、3Dプリンターによる積層痕は消せませんでした。粗目の色付きサーフェイサーがあればいいのですが、製品化されていないようです。こうなると、遮光のための塗装は、通常の黒スプレーでも良いかもしれません。


3Dプリンター製鉄道模型の下地処理に用いるサーフェイサー 黒塗装が終わったら、造形時の段差を埋めるために、500番の粗目のサーフェイサーを吹き付けてみました。積層痕が目立ちやすい曲面の段差解消には厚めに重ね塗りします。
車体側面などの平面的なパーツなら、もともと積層痕が目立たないため、比較的薄めに吹いても大丈夫です。


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サーフェイサーを吹いた3Dプリンター製鉄道模型(東武8000系山側) サーフェイサーを吹いた車体がこちらです。クハ8111の海側側面パーツは、3Dプリンターによる造形時の積層ピッチを0.1mmにしたので積層痕が小さく、綺麗に仕上がっています。車体前面パーツとの継ぎ目などは、後にパテで埋めます。


サーフェイサーを吹いた3Dプリンター製鉄道模型(東武8000系海側) サーフェイサーを吹いた車体の山側側面です。こちらは3Dプリンターによる造形時の積層ピッチを0.3mmに設定したため、積層痕がやや目立ちます。また、側扉の戸当たり部分や乗務員室扉などの仕上がりが特に粗いため、こちらもパテで埋める必要があります。


サーフェイサーを吹いた3Dプリンター製鉄道模型の屋根(東武8000系) 屋根パーツも緩やかな曲面なので、サーフェイサーを吹いた後でも積層痕が目立っています。綺麗に積層痕を消すには、パテで埋める必要がありそうです。


サフ吹き後に削った3Dプリンター製の鉄道模型(東武8000系) サーフェイサーをこってりと吹き付けたら、余分なサーフェイサーを紙やすりで削り、平らにします。削る作業により、遮光用に塗装した黒いスプレーと上塗りしたサーフェイサーの色による縞模様ができていますが、触ると滑らかな平面になっています。これで前面部と側面部の下地処理が概ね完了しました。

次回、パーツ同士の隙間や屋根パーツなどに、パテを盛りつけて削ります!


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